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2016年08月21日 (日) | 編集 |
司の苦悩は続きます
どこまでも?






二台の車に別れてあきらんちに行くのに、俺はさっきの女とは違う車に乗った。
なぜかは解らねぇけど、同じ車に乗るのはヤバい気がしたんだ。
俺と同じ車に乗ったのは総二郎で、いつも饒舌な奴が珍しく黙って窓の外を眺めている。


「なんであっちの車に乗らなかったんだよ」

「んー?今日はこっちの車の気分なんだよなぁ」

「なんだ?それは」

「気にすんな」


いつもの人に真意を見せない顔。
けど、僅かに片目だけを眇めてふいっと視線を逸らす。
付き合いの長い俺たちだから判る、たぶん本人すら気付いていない総二郎の癖。
この表情をしている時の総二郎は必ず何かを企んでいる。

ひとまず嫌な予感は措いといて、総二郎が黙っているのはありがたい。

さっきから自分の身体に次から次へと起こっている生まれて初めて感覚。

俺、どこかおかしいのか?


この時、俺は総二郎がちらちらこっちを見てニヤついていたのに気付かなかった。




「お前ら驚くなよ」


牧野には聞こえない様に、あきらの家に入って最初に言われた言葉。

何に驚くなってんだ?

牧野をエスコートしながら廊下をリビングに向かって歩くあきらは、楽しそうに隣を歩く牧野と話していて俺がそこに入る隙はまったく無く、なぜかそれを見たくない俺は視線を逸らした。

あいかわらずメルヘン城の中でも更にメルヘンな世界のリビングの扉を開けると、ピンク色のふりふりふわふわな物体が弾丸の様に飛んできて、どすどすっと鈍い音を立てて勢いよく抱きついてきた。


「「つくしお姉ぇちゃま!!」」


牧野に。

そのままの勢いで後ろに転びそうになる牧野を、あきらがしっかりと背中から抱き留めて苦笑い。


「いい加減に学習してくれよな、つくしちゃん。毎回毎回こいつらに抱きつかれて転びそうになるのを抱き留めるのは俺なんだぜ」

「あ、ありがとう、あきらさん。いつも、ごめんね?」


『毎回』『いつも』『抱き留める』この三つの言葉が俺の頭ん中を駆け巡る。

ぢりっ

俺の腹の底に溜まってる得体の知れない塊から、今まで聞いた事の無い音がした。


「クスッ、司。お前のここ凄い皺だよ」


類が自分の眉間をとんとんと人差し指で叩きながら、他の誰にも聞こえないぐらいの小声で囁く。
咄嗟に手をやると確かにそこには深い皺が寄っていて、類に言われるまでそんな事になっているなんて気付かなかった。

なんでこんな事になってるんだよ?


「絵夢も芽夢もいつも言っているだろう?つくしちゃんは俺と違って小さいんだから跳び付くんじゃない!怪我したらどうするんだ?」

「「おにぃちゃま~~ぁ、ごめんなさ~い」」

「大丈夫よ、絵夢ちゃん芽夢ちゃん。あたしは頑丈に出来てるからそう簡単に怪我なんてしないし、あきらさんがいつも支えてくれてるもの」
「ね?あきらさん?」


ぐずりだした双子を宥めるために出た言葉が、あきらに全幅の信頼を置いている言葉にも聞こえ俺の腹の底が石みたいに冷たくなったのを感じる。


「つくしちゃん来るたびに毎回これなんだぜ、参るよ」


苦笑いしていても嬉しそうなあきらと牧野。
そんな二人を正直……見たくなんて無かった。






司が気になるのは、あきらとつくしの関係でしょうね~♪


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コメント
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2016/08/21(Sun) 21:44 |   |  #[ 編集]
や*様
あきらに代わりにや*様が、つくしを抱き留める…っと。
坊ちゃんの嫉妬を受けてくれるのね?
あきらに代わりましてお礼を申し上げます (^人^)
2016/08/22(Mon) 19:26 | URL  |  aoi #fv5ItGmc[ 編集]
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