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2016年09月09日 (金) | 編集 |
いい加減なんとかしないと






「じゃあつくしちゃんはOKしてくれたんだね」

「はい。でも、貴史パパ本当にいいのですか?あたしが絵夢ちゃんや芽夢ちゃんと一緒に習っても」


ディナーも終わり家族用のリビングに場所を移してのコーヒータイム。

あきらの妹たちもいたがったが「もう寝なさい」とおじさんに言われておばさんと一緒に寝室へと下がって行ったので、このリビングには俺らF4とおじさんと牧野のみ。


「ははは、構わないよ遠慮なんかしなくてもいい。これは一年前につくしちゃんに会ってからずっと考えていたんだ」


おじさんは伏し目がちにコーヒーカップの中を見つめながら言う。


「あの時、絵夢と芽夢を連れて行ったのが誘拐犯だったり変質者だったら……そう思ったら怖くなった。これからあの子たちはどんどん成長して行動範囲も拡がっていくだろう、いつまでも親の庇護の下にいてくれるとは限らない」


ここで一つ溜息を吐いて顔を上げ俺たちに視線を巡らせる。
小さな苦笑を含ませた意味深な視線。


「あきらや君たちがいい例だ。中等部の頃からの話は黙っていても耳に入って来るからね」


途端に焦りだす俺たち。

学園に行っても全く授業は受けず、ただ専用ラウンジで暇つぶしをして過ごす日々。

俺は誰彼かまわず喧嘩を吹っかけては気に入らねぇ奴に赤札を貼って、そいつらが逃げ惑う姿を見て笑っていた。
夜になったらクラブやパーティーの繰り出して、楽しくもねぇのに酒を飲んではそこでも喧嘩三昧。何をやっても道明寺の名前と金で黙らせた。

あきらと総二郎は派手な女遊び。
女を取っ換え引っ換えする総二郎に人妻と付き合うあきら。
俺ほどじゃないけどこいつらも喧嘩を繰り返してた。

類はラウンジで昼寝して、たまに付き合うクラブでも寝心地のいいソファで寝ていた。
横で香水臭せぇ女どもが煩くしても、俺が怒鳴り散らしても。

こいつだけは俺たちと違って平然としてやがる。

今までの俺たちはたぶん褒められたもんじゃねぇってのは解ってた。が、俺様は道明寺司で俺たちはF4だ。
何を言われても道明寺の名と『文句あんのか?』と言うだけで相手が謝ってきてそこで終わっていた。

それが産まれた時から当たり前だったから。

なのにその事を牧野の前で言われたくない。
牧野に知られたくない。
類だけ何もないのも牧野に知られたくない。

さっきから俺を苛む訳の分からないイラ立ちに加え、なぜだか牧野に知られたくない焦り。

恐る恐るおじさんを見ると愉快そうに肩を震わせて声を出さずに笑ってる。


「つくしちゃん、この子たちは独立心と好奇心が旺盛でね、すぐあちこちにふらふら行ってしまうんだ。でも男の子だからね、ある程度は仕方がないと思うんだけど、双子は違う。女の子というだけで危険が増すんだよ。非力だから誘拐もされやすいだろう」
「その危険を実感したのが一年前なんだよ。まさかあんな言葉に引っかかってしまうなんて思いもしなかったんだ」


おじさんは俺たちの事を知っているのに牧野の前では言わないでいてくれた。
それどころか【独立心と好奇心が旺盛】と言って俺たちがいい事をしているかのように錯覚してしまう言葉を紡いだ。


「つくしちゃん。いつかは絵夢も芽夢も親から離れていくだろう。その時に困らないように社会常識をあの子たちに教えてやって欲しいんだ。その代わりと言っては何だがつくしちゃんが社会に出た時に役立つ教養とマナーを身に付けるチャンスをあげるよ」
「これはgive and take、どっちにとっても損は無いと思うよ」

「解りました、貴史パパ。そういう事ならお受けします」


すげーな、これが大企業のトップの力かよ。
ぐずぐずと最後まで諦め悪く渋ってた牧野を黙らせちまった。


「話は決まったね。つくしちゃん早速だけど明日からでいいかな?」
「あと、つくしちゃんはうちの遠縁って事で学園には話を通しておくよ」






パッソのマウスが死にそうです。
いきなり更新が途絶えたら察して下さい。

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