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2016年09月14日 (水) | 編集 |
【恋】を自覚した猛獣は?







あきらの家に着くと双子の大歓迎が待っていた。


「「つくしお姉ちゃま~~~!!」」


どす、どすっ
昨日と同じ様に飛びついてくる双子の衝撃によろける牧野を、今日はあきらじゃなく俺が後ろから抱き留める。

───本当はきつく抱き締めたい。

そんな衝動に駆られたがそんなことをしたら牧野に嫌われてしまうかもしれないと、抱き締めようと力を入れる腕を意志で抑え込む。


「あ、ありがとうございます、道明寺さん」

「……いや」


薄い肩越しに少し赤くなった顔だけこっちに向けて上目遣いで礼を言う牧野に大きく跳ねた胸の奥が暴れて息苦しい。

牧野の背中をとんっと軽く押すと簡単に離れていく身体。
離れていく体温に未練がましく少し手を伸ばすと、さらりと黒髪が指先をかすめていった。

牧野の髪が触れた指先がむずむずと擽ったくて……
その感覚を逃がしたくなくて……
ぐっと握り込む。

くそっ、恋ってもんはちょっと触れただけでこんなになるのかよ。



通されたのは今日は来客用のリビング、そこにあきらの母親と三十代ぐらいの女が一人。


「こんにちわ夢子ママ」

「つくしちゃん待ってたのよ。さ、座って座って」


牧野はおばさんに促されるまま隣に座り、向かいの女に軽く会釈をした。


「あきらくん、つくしちゃんを連れてきてくれてありがとう。これから先生とつくしちゃんとレッスンについて話をするから席を外してね」


当然立ち会えると思っていた俺たちの戸惑いも解っているだろう、なのにそんな俺たちを無視しておばさんは退室を促す。
普段はふわふわして雰囲気の女性だかこんな時は美作商事の社長夫人だという事を思い知らされるきっぱりとした口調と態度に俺たちは一言も反論出来ずに部屋を出た。


「仕方ねぇから俺の部屋でいいか?つくしちゃんも終わったら来るだろうし」

「牧野ってあきらの部屋に入ってるの?」

「いつも双子の相手をし終わったら、俺の部屋でお茶飲みながら勉強してるんだよ」


今まであきらの部屋に家族以外の女が入ったなんて聞いた事がない。
それだけ牧野が身近だって事かよ。

牧野があきらの部屋に……
そう思うだけで腹の底が重く感じる。



「で、自覚したみたいだな。司」


あきらの部屋で一息ついていたら総二郎がにやりと笑って話しかけてきた。


「ああ」

「自覚?何の事だ」


内心“面倒くせーな”と思ったが総二郎に言われなければ、俺は自分の気持ちが解らずイライラを抱えたままここにいただろう。
本当なら感謝しなければならないのだろう。
だが俺は素直に感謝の気持ちを出せず無愛想な返事を返す事しか出来ない。そこに退屈していたあきらが食いついてきた。


「ん?お子ちゃま司が昨日からおかしかったからな、ちょっと心の交通整理の手伝いをな」

「うるせーんだよ」

「司の初恋でしょ?」


にやにやと茶化す総二郎を黙らせようとしたら、ソファで寝ていたはずの類が突っ込んでくる。

類お前寝てたんじゃなかったのか?
それよりも何でさっき気付いた俺の気持ちを総二郎も類も解ってんだよ。


「司は解りやすいからね」

「そうそう!つくしちゃんに一目惚れだろ?」

「司の顔を見てたら一発だぜ」


あきらにもバレてるのかよ。
俺ってそんなに単純なのか?


「つくしちゃんは手強いぞ。俺が半年以上も口説いてるのに全然気付かないんだぜ」

「マジかよ?」

「ああ、遠回しに態度で示して駄目だったから『好きだ』ってはっきり言っても『あたしもあきらさんの事が好きですよ。頼れるお兄ちゃんがいて絵夢ちゃんと芽夢ちゃんが羨ましいです』だってさ。ありゃ超ド級の鈍感だ」

「ふぅん、面白い子だね」

「そういう類はどうなんだよ、つくしちゃんには妙に興味あるっぽいけど」

「だってさ見てて飽きなさそうだし可愛いじゃない」


俺をそっちのけで三人が話していやがる。


「でもね、この気持ちは多分恋じゃないよ」
「……まだね」






『まだ』ですってよ!奥様
どうしましょう?


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コメント
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2016/09/17(Sat) 11:56 |   |  #[ 編集]
サ*モンチップ様
こちらこそ、初めまして。
お名前は存じ上げております。美味しそうな名前だと思っていました。
はい、読み逃げです。

そうなんですよね、つくしは現在F4の前にはいません。
なぜそうなったのか?そこに至るまでの過去を書いていきます。
初めての恋に不器用な司を頑張って書いていければと思っています。
つかつくを書くのも、恋を書くのも苦手なので最後まで書き切れるかは甚だ不安ですが頑張ります!

本当に書くより読む方がどれだけ楽で楽しいか…ですよね。
2016/09/19(Mon) 17:07 | URL  |  aoi #2wx3c3Xs[ 編集]
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