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2016年10月02日 (日) | 編集 |
頑張れ!あきら







寝坊したあたしがリビングに入ってみたのは不思議な光景だった。

花沢類の膝の上には真の愛猫の小豆。

これはいい。
だって花沢類は意外と猫好きであたしと何回も猫カフェに行っているから、猫を可愛がる姿は見慣れてる。

その花沢類の隣にはなんと美作さん。

美作さんって確か昨夜、小豆に触れてパニくってたよね?

驚くことに美作さんは隣に座っているだけじゃなくって、手を伸ばして小豆を触ろうとしている。
そんな美作さんの姿を“おもちゃを見付けた!”とばかりに目をキラキラさせてご機嫌な花沢類と、笑い声を上げるのを我慢しているのだろう顔の下半分を掌で覆ってぷるぷる震えながら見ている西門さん。

何やってるの?この人たちは。


「あっ、牧野おはよ」

「お、おはよう花沢類。あんたち朝っぱらから何やってんのよ?」


あたしが言葉も無くリビングに入った所で固まっているいるのに気付いた花沢類に声を掛けられ、あたしはやっと口を開く事が出来た。


「やっと起きてきたな。これか?これはなあきらが猫に触れる様にする訓練してんだ」



美作さんが猫に触れる様に訓練?


「なんでそんな事を……第一、小豆が嫌がってるんじゃないの?」


と小豆を見るが当の小豆はぴくりとも動かず類の膝の上。
まるで置物のよう。


「嫌がっている様に見える?」


首を横にふるふると振る。


「見えないでしょ?」


確かに嫌がってはいないけど諦めの境地にいる様にも見える。
眼を閉じてほんとにぬいぐるみみたい。
小さな声で「小豆?」と呼んでみると眼を開けてあたしを見た。

よかった、起きてた。

あたしが入って来ても動かないからちょっぴり心配してたのよね。


「で、なんで美作さんが猫に触れる訓練なんかしなきゃいけないわけ?」

「猫カフェだよ、牧野」

「猫カフェがどうしたのよ?」

「それがさぁ」


クックック…
堪え切れぬ笑いを滲ませた花沢類が説明してくれた。


「あんたと何回か猫カフェに行ったでしょ?それを聞いた総二郎が『今日行こう』って言い出して」

「類がその猫カフェの話を面白そうに話すから俺も一回行ってみたくなったんだよ。でも一人で行くわけにはいかねぇし、だったら今日みんなで行こうかって思ってそう言ったんだけど……あきらがな」


西門さんの視線につられてちらっと美作さんを見ると気まずそうな顔をしている。


「美作さんは猫カフェに行きたいの」

「みんなが行くんならな、それに俺も苦手を克服したいと思ったんだ」

「それで、真に頼んで小豆を貸してもらったんだよ」


呆れた。
それで小豆が諦めているみたいに見えたんだ。
すっごく頭のいい子だから真の言う事は絶対だもんね、小豆は。


「その真は?あんたたちおいてどこに行ったの?」


さっきからリビングに真の姿が無い事が気になっていた。


「真ならキッチンで朝飯作ってるぜ」

「えっ?」

「だって牧野疲れて寝てたし」

「『簡単な物しか作れないけど』って言ってたぞ」

「食ったらすぐ出かけるんだろ?」

「一緒に行くのはいいんだけど……あたしもご飯作りに行くね、じゃ」


ご飯作るからってここに住んでるのに、寝坊で真に朝ご飯作らせるなんて。

F3に背中を向けてリビングから出て行こうとドアノブに手をかけた時、向こうに扉が開いてドアノブに引っ張られて前のめりになった。
倒れ込みそうなあたしを支えてくれたのは真。


「大丈夫?つくし」

「う、うん、ありがとう」

「朝ご飯出来たからつくし起こしてからご飯にするつもりだったけど、起きてて良かった。起き抜けだけど食べられる?」


【朝ご飯】と言う言葉を聞いて途端に動き出すのがあたしの胃。

きゅるるる~
お腹が空いたと訴えてきた。


「わわっ」

「ククク…その様子やったらしっかり食べられるな。つくしの声無き声はあの人たちには言わへんから、安心しぃ」


リビングの中には聞こえない様に小声で耳打ちしてから、中に上半身だけを突っ込んでF3を呼ぶ。


「朝ご飯出来ましたよ、食べましょう」






猫が出るとほのぼのになってる気がする。
書いてるだけで癒されます。

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