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2016年10月13日 (木) | 編集 |
ぼちぼちラブを匂わせていきますね~
 
 




バイトの時間まで三時間もあると言うので、どこかでお茶でもするかとあきらの運転する車の後部座席に俺と牧野は乗り込む。


「珍しいな、牧野にこんな中途半端な空き時間が出来るなんて」

「そういえばそうだな。講義が無い時は学内の図書館で勉強してるもんな。なんで今日は時間があるのに大学から出ようとしてたんだ?しかも急いで」

「うん、あのね……ゼミの部屋に行ったら…………」


牧野は俺たちに、飲み会の日に牧野を迎えに来た真の事をゼミのメンバーに囲まれて根掘り葉掘り聞かれるのに辟易して逃げてきたと言った。


「バイトの時間が迫ってるからって言った手前、学内にいる訳にはいかないでしょ。だからどこかで時間を潰そうと思ってたのよ」
「確かに真はカッコいいけどさ、なんであんなに聞いてくるのか分かんない」


溜息交じりに牧野が零したセリフに運転していたあきらが思いついたように言葉を挟む。


「ところでな牧野。確認したいんだけど、真が女だって言ったか?ゼミの飲み会があった日って、俺らがお前のとこに押しかけて行った日の前の日だろ?」

「ええっと……うんそう!前の日」


あきらの質問に牧野が視線を上にやって記憶を探り思い出す。


「あの日の真は男にしか見えない服装だったろ?」

「かな?」
「って、何であんたたちが知ってるのよ?」


そっか牧野には言ってなかったな。
あきらと二人、真の大立ち回りを見ていた事を。


「あの夜、俺たちもあそこにいたんだ。それでお前と真が酔っ払いに絡まれているのを見てたんだよ」

「えーーーっ!だったら声をかけてくれればよかったのにぃ!」

「うるせぇ、横でいきなりデカい声出すな」


あきらのセリフに驚いて大声を上げるからこっちがビビったじゃねぇか。


「向かいのビルの三階にいたからな、声をかけようにも物理的に無理だろ」

「そうなんだ。あの時ねゼミ生じゃないんだけど飲み会に来ていた一年の子に飲み会中ずっと絡まれてて、あたしも限界だったのよ。もう少しで殴るとこだったわ。真に迎えに来た貰って正解!」

「確かにな、鮮やかに攻撃を躱してたもんな」

「そうかな?殴られない様にギリギリに見えたけど……でも堺くんが酔っ払ってたから自滅して、真も殴られたりしないでよかった」


ふぅん、やっぱりな。
横で見てたらそんな風に見えたんだな。

その場が興奮状態だったのを差し引いても、周囲も本人にも気付かれずに相手を翻弄して一発で沈めた技に背筋が寒くなる。


「あれを見てたから俺たちは真が男だと勘違いしたんだ」

「でな、あの時の真はどこからどう見ても男だった。これは解るな?」

「うん。それが?」


ここまで言っても牧野は俺たちが何を言いたいのか理解していない。

なんでこいつはここまで色恋沙汰に鈍いんだ?
類が高等部の頃からこいつに惚れてるのなんか見てりゃ解るのに、肝心の牧野は類の気持ちに全く気付いていない。

もちろん俺の気持ちにも。


「牧野、お前はどこまで鈍いんだ?」


隣に座っている牧野の事を想って自分の世界に入りかけていたが、あきらの呆れた様な声にはっと意識を戻す。


「俺もあきらと同じ事を思ったぞ。あのな、ゼミの女が真の事をカッコいいとかお前の彼氏じゃないのか?聞いてきたんだろ?それって真の事を男だと思っているからじゃないのか?」

「で、だ。さっきの質問に戻るけどな、牧野は真が女だって言ったのか?まぁ今までの会話で言ってないと思うけどな」

「そう言えば、言ってないかも」


片手を口に当て牧野が少し青褪めた顔で呟く。

やっぱりな。
ちゃんと言ってないから真の事を根掘り葉掘り聞かれるんだ。


「真の素性は言えないだろうけど女だって事は説明しとけよ。でないとまたしつこく聞かれるぞ」

「解った、明後日のゼミで言うから」


俺の言葉に小さくこくんと頷きながら牧野はそう言った。






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