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2016年10月18日 (火) | 編集 |
ラブくならない…
 
 




午前の講義が終わってすぐにスマホのLINE通知音が鳴った。
メッセージはあきらから。

《ラウンジに牧野と一緒にいるから類も来い》

なんで、牧野とあきらが一緒にラウンジにいるわけ?

返信して訊ねたかったが、どうせラウンジで聞いても同じだしと思い直し心持ち早足で牧野が待つラウンジへと向かう。


あきらからのメッセージが無くてもラウンジに牧野を誘うつもりだった。

九月も半ばだというのに気温は三十五度を超えているらしい。
いくら非常階段が好きな俺でもこの残暑には耐えられそうにない。

結果は同じとはいえあきらに先を越されたのが何だか面白くない、もやもやを抱えたまま歩く俺の足は無意識のうちに動かす速度が上がって行った。



「すげーな、その子は。その日のうちに突撃かよ」


ラウンジへの階段を上って行くと、総二郎の呆れた様な声が聞こえてきた。

総二郎もいるんだ?

俺と総二郎と学部が違う。
総二郎の校舎の方がここに近いから先に来ていても何らおかしくはない……けど俺は三人が盛り上がっているを見て、さっきよりも心のもやもやが大きくなっていくのを感じあと三段という所で足が止まってしまった。


「あっ!花沢類、早かったね」


俺を呼ぶ牧野の声に我に返り階段を上り切る。

俺の気配を感じた牧野が声をかけてくれなかったら、いつまでここに立ち止っていたのだろう。


「何の話?」


牧野の隣に座る総二郎を見て一瞬イラッっとしたけど、平静を装い空いている一人掛けのソファに身を預ける。


「あのね、昨日の事なんだけど……」


俺の問いに牧野が応えて話し始める。

牧野の声はいつも俺の心を震えさせる。内容はともかく感情豊かに語るその声は俺の聴覚を刺激して、薄くベールがかかった世界に揺蕩っていた俺を現実の世界に引き戻す。

牧野と一緒にいる。
牧野の声を聞く。
牧野の事を考える。

そして……牧野に触れる。

この時だけだ、俺が生きていると実感出来るのは。


そう思いながらくるくると表情を変えながら話す牧野の声に耳を傾けていると、とても気になる事を牧野が言ったんだ。
でもすぐに指摘すると牧野の話の腰を折ってしまうから、今は最後まで聞くことにした。



「……と、言う訳。いくら真の事が気に入ったからって、まさかその日に来るなんて思ってもみなかったわよ」

「すげーよな?牧野の後輩は」

「昨日、俺たちが言った通りになったんだな」

「ほんとにそうだわ……明日のゼミは大丈夫なのかな。心配になってきた」


どうやら、牧野のゼミの後輩の女が真に一目惚れをして、バイト先に押しかけて告白?をしたけど、真が女だと知って撃沈したらしい。
俺はその話の内容よりももっと違う事が気になっていた。


「ずるい。どうして三人だけでカフェに行ってるのさ?」


牧野の話を聞いて最初に出た言葉はこれだった。


「は?花沢類?」

「お前、この話聞いて思ったのはそれかよ?」


三人揃って『そこっ?』って口を揃えて言われたけど、俺が気になったのは俺を除け者にして牧野と三人でお茶をした事。


「お前は昨日休んでただろ」


あきらがそう言うけどそんなのは関係ない。
こいつら二人が牧野と一緒に、俺の知らない間に、俺の知らない所へ行った事が問題なんだ。


「そりゃ花沢類がいたら一緒にお茶しに行ってたよ?でもいなかったんだから仕方ないじゃない」


解ってる。
俺が理不尽な事を言っているのは解っているんだ。

でも、悔しい気持ちが抑えきれない。

だって……
あきらはともかく総二郎が牧野の事を好きなのを知っているから。

幼馴染で親友だからこそ総二郎が油断できないライバルだっていうのは嫌ってほど解ってる。
軽妙な話術で牧野を笑わせる事なんて俺には一生かかっても出来ない、敵わない。

でも俺は司の時みたいに牧野を譲る気は無い。


「じゃあさ、今日は俺とだけどこかに行こう。ね?」


だって不公平じゃん?
俺だけ行ってないのってさ。



三人が口をぽかんと開けていたけど俺はそんなの気にしないよ。





あれ?
今度は類が暴走しちゃった。

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コメント
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2016/10/19(Wed) 15:22 |   |  #[ 編集]
さ*ぴょん様
思わず司で想像しちゃった…
確かに似合わない。
2016/10/22(Sat) 01:39 | URL  |  aoi #2wx3c3Xs[ 編集]
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