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2016年10月29日 (土) | 編集 |
ぼちぼち復活します
 
 




高校生活最初の夏休みに入って十日が過ぎた。

あたしは相変わらず週に二回あきらさんの家にお邪魔して、絵夢ちゃん芽夢ちゃんと一緒に英才教育を受けさせてもらっている。
学園が休みという事で今までは放課後の数時間だったのが朝からみっちり、内容も濃く充実したものになっていた。

かと言ってぎちぎちに詰め込まれたものではなく、まだ幼稚園児の二人でも楽しんで学べるゲーム感覚のものでクリアしたらご褒美が貰えるというもので、三人とも飽きずに週に二回を心待ちにしているぐらいだ。
ご褒美と言っても高価な物ではなく、美作家では今まで出た事が無いであろうカラフルな子供心を擽る駄菓子を少しずつ。

二人は当たり付きやオマケつきのお菓子に大喜び。

あたしも子供の頃に百円玉を数枚握りしめて駄菓子を買いに行ったことを思い出し、その時のワクワクした気分を二人に話したら案の定『『行きたい!』』の大合唱で……

だったら行っちゃおう!
思い立ったが吉日とばかりに夢子ママにお願いしたらあっさりOK。

でもその後に笑顔で『パパの許可も取ってね』と言われた。
そうだよね、いくら社会勉強でもあたしたちだけで行くわけにはいかないもんね。SPの手配もあるし。

で、夢子ママにお願いして貴史パパが早くに帰って来る日に交渉する事にした。




数日後、貴史パパが帰って来るまであたしは絵夢ちゃん芽夢ちゃんと臨時でマナーのおさらいを兼ねたティータイムと楽しんだ。

ケーキによって食べ方があるなんてマナーを学ぶまで知らなかった。
椅子の座り方、ティースプーンの使い方、今まで生きてきて知らなかった事を学ぶ喜び。
こんな機会をあたしに与えてくれた美作家の人には感謝しかない。
だからあたしは精一杯お返しをしようと思う。


貴史パパが帰って来て、あたしは書斎に呼ばれたのでコーヒーを持っていくことにした。
あたしの淹れたコーヒーを美味しそうに飲んでくれる貴史パパ。


「つくしちゃん、ずいぶんと上手に淹れられるようになったんだね、美味しいよ。最初はコーヒーの粉が溶けないって言ってたっけ……ククク」

「だって、うちではインスタントしか知らなくて」


そうあたしはお湯に溶ける粉のインスタントコーヒーしか知らなくて、カップに直接コーヒーの粉を入れてそこにお湯を注いだ。
当然のことながら粉は溶けることはなくカップの底に沈殿して、とてもじゃないけど飲める代物ではなかった。

焦るあたしを見てあきらさんが苦笑いしながら教えてくれたっけ。


とんでもない失敗をしても怒ることなく優しく教えてくれていたあきらさんと話をしなくなって二週間近く経つ。

あきらさんを含めた四人はあたしの教室に来た日からずっと赤札を貼った人に謝罪をして回っているらしくて、たまにこの家で顔を合わしても向こうから話しかけてくることはなくあたしも『口を利かない』といった手前があるので自分からは話しかける事はしなかった。

ちなみに今は留学した人を追いかけてオーストラリアだそうだ。

道明寺さんから時々LINEで途中経過の報告が入る以外はあたしと彼らの接点はすっかりなくなっていた。
それが少し寂しいけどあたしが言い出したペナルティーだから、あたしから連絡はしないで彼らが戻って来るのを待つことにしたのだった。



「つくしちゃんが何かお願いしたい事があるって夢子から聞いたんだけど何かな?」


はっ、いけない。
貴史パパとお話ししてたんだ。

ぼんやりと彼らの事を思い出していたあたしは貴史パパの声に我に返った。
ドキドキする心を落ち着けようと深呼吸をする。


「はい、貴史パパ。今度、絵夢ちゃん芽夢ちゃんと外に買い物に行きたいんです」

「買い物?デパートにかい?」

「違います、駄菓子屋さんに行きたいんです」

「駄菓子屋さん……って何だい?和菓子屋さんとは違うんだよね?」


貴史パパが駄菓子屋さんを知らないことにあたしは驚きを隠せない。


「知らないんですかっ?三百円とかで小っちゃいお菓子がいっぱい買える……子供にとっては、ううううん大人でもワクワクするお菓子屋さんです」

「三百円でいっぱい買えるのかい?凄い店があるんだね」


今度はあたしの言葉に貴史パパが驚いている。
大きな会社を経営しているとは言っても貴史パパも生粋のお坊ちゃん育ちで、庶民の生活のことはあまり知らないって言ってたもんね。
なんだか納得。


「で、そこに三人で行きたいんだね?」

「はい、夢子ママからはOKを貰ったんですけど、SPの手配もあるだろうから貴史パパの了解がいるんです」

「いいよ。行っても」


ノータイムで答えが返ってくる。

貴史パパちゃんと考えたの?
人件費とか凄くかかると思うのに。


「ただし、条件があるんだ」


貴史パパの顔が何かを企んでいる顔でにっこりとあたしに微笑みかけてきて、あたしは何を言われるんだろうと少し背筋がざわざわしていた。






貴史パパが結構好きかもしれないぞ

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