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2016年10月31日 (月) | 編集 |
前回のつくしがやらかしたコーヒーの失敗は、私が子供の頃にやらかした実体験の一部だったりします。
 
 




「ありがとう、つくしちゃん」

「へっ?」


てっきり交換条件を言われるとばかり思っていたあたしは、いきなり言われたお礼の言葉にそんな間抜けな返事しか返せなかった。


「つくしちゃんのおかげで、あの子たちはどんどんいい男になっていっているよ」

「あたしのおかげ?」

「そうだ、つくしちゃんのおかげだ」


あたし何かしたっけ?
逆に今は半絶交状態なんだけど?

あたしの頭の中を飛び交う【?】マークを見付けたのだろう貴史パパは苦笑いをしている。


「あの子たちが今何をしているかも、今まで何をして何をしてこなかったのかを知ってるよ。夏休みに入る直前にあった事もどうして今オーストラリアにいるのかもね」
「うちだけじゃない、あとの三人の親御さんたちも知ってる」

「知ってる?」

「ああ、たぶんつくしちゃんが思ってる以上に知ってるはずだ」

「……赤札も?」

「夜遊びも、碌に授業に出て無い事もね。つくしちゃんには赤札で怖い思いをさせたね、あの子たちの親を代表して謝るよ」


貴史パパがソファから立ち上がりあたしに頭を下げる。


「貴史パパ!やめて!」


あたしが制止しても貴史パパは頭を上げない。
なので貴史パパの手を掴んでソファに座るように促して、ちょっと強引になったけどソファに座ってもらった。

だってあの赤札は偽物で、貼った浅井さんたちはちゃんと罰を受けている。


「赤札が偽物だったって事は承知しているよ。けれど最初に赤札というゲームを始めたのは司くんでそれを無関心に放置していたのはあきらたちだ。今回の件であの子たちから赤札の事を聞くまで知らなかったのは親の責任だと思う」

「貴史パパたちは赤札を知らなかったの?」

「あの子たちが赤札を貼って学園を辞めさせた生徒たちに謝罪したいから力を貸してくれって、それぞれの親に頭を下げたんだよ。その時に知った」


貴史パパは教えてくれた。
彼らが赤札を貼った事を反省していて謝罪する為に被害者の現状を調べて欲しいと自分たちの親に頼んだ事を。
それを知った親御さんたちは驚き、自分たちを親失格と猛省した事を。
そして親同士で話し合い彼らが納得するまで謝罪に協力すると決めた事を。

四家が本気になって調べたら被害者たちの現状はすぐに判明して、夏休みに入る前から彼らは都内を中心に門前払いをくらいながらも日参して一人一人に謝り続けている事を。


「いきなり加害者が来てパニックになると大変だから前以て連絡を入れてあるんだ、もちろんあの子たちには内緒でね。ただ簡単には赦さないで自分が“赦してもいい”と思うまで謝らせて欲しいとお願いしてある」


驚いた。
みんな自分の親は仕事ばかりで何をやっても無関心だと言ってたから。
そして同時に嬉しくもなった。
みんながちゃんと家族に愛されてるって事に。


「四人ともつくしちゃんに叱られて眼が覚めたと言っていてね、つくしちゃんに出逢わなければもっと酷い事になっていてもおかしくないんだ」
「だからね、親を代表してお礼の言葉を言ったんだよ」


貴史パパの眼が“解った?”っと言っているみたいにあたしを見つめて光っている。

それでさっきの『ありがとう』なんだ。

あたしがこくりと頷き返すと貴史パパはホッと息をついて、次の瞬間きらりと愉快気に瞳を輝かせてこう言った。


「で、さっきの駄菓子屋に行くのに必要な条件なんだけどね。夏休み中に私も含めて一緒に旅行に行ってもらえないかな?」


へっ?
貴史パパと一緒に旅行?

いきなり飛んだ話にあたしの頭の中にはまたもや【?】が生まれていた。






貴史パパと旅行に行きたいです。
なんとなく穏やかに楽しめそうな気がするんですよね。

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