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2016年11月03日 (木) | 編集 |
うう~っ
じれじれすんなぁ
 
 




月曜の昼休みにラウンジで類に牧野とのデートはどうだったか?揶揄いながら聞いてみたけど、類からの答えはただ無言で“聞かなくても判るよね”と凍りつく様な視線のみ。
これは何の発展も無かったんだと、あえて誘導尋問に弱い牧野には何も聞かずそのまま日が過ぎていった。

牧野は相変わらずバイトに忙しく、俺たちもあと半年で大学を卒業して社会に出るための準備で慌ただしかった。




会社に顔を出していたとはいえのんびりとしていた俺の仕事に対する姿勢が変わったのに気付いた父親から書斎に呼び出されたのは十月の半ば。


「あきら、最近のお前はどうしたんだ?突然過去の営業データを見たいと言ったり、若い社員たちと色々話をしたり。まだ卒業まで半年しかない学生生活を楽しまなくていいのか?」


学生の間はのんびりしていていいと言われていた猶予期間を自ら返上するかの様に動き回っていたから不思議に思われても仕方がない。
そこにはあきらかに真の影響があったが、俺はなぜかそれを言うのを躊躇した。


「いいんだ、父さんが俺の事を考えていてくれたのは解ってはいる。だけど学生で自由な間にしか出来ない事があるって思ったんだ」

「そうか?無理はするなよ。お前は美作商事だけじゃなくもう一つ背負わなければならないんだからな」

「ああ解ってるよ」


俺が背負うと決めたもう一つの組織。
正直、会社よりもそっちの方が重いのかもしれない、だけど俺は二つ背負うと決めた。

表と裏。
二つの顔を持つ美作。

正直、怖い。

───俺に出来るのかと?

裏の稼業が何なのかを知った時から、何度も何度も自分に問いかけてきた言葉。
今でもそう思う。

そんな俺の迷いを知っていたんだろう。
忙しいのに十八歳になった次の日から少しずつ美作の事を教えてくれた。
二年後、二十歳になった時に後を継ぐことを宣言した。
その時与えられた卒業するまでの自由を自ら短縮した俺を心配しているのが判る。

だけど俺は真から司護の話を聞いて決めたんだ。

片手で足りる回数しか会っていない真は俺たちに強烈な印象を残し、それまでの考えに十分な衝撃を与えてくれた。
ここまで俺たちに影響を与えたのは牧野以来二人目。

生まれ育った環境が全く反対な二人はとてもよく似ていると思う。
二人とも真面目で勤勉。
何事にも一生懸命で学ぶ事にも働く事にも手を抜かない姿勢。

牧野みたいな女にはそうそう会えないと思っていた。
いや、真の貪欲な姿勢は牧野以上かもしれない。

そんな真から聞いたのが、真の兄の話。
その話を聞いた時、頭をぶん殴られた様な気がした。

俺と同じ事を思った真の兄貴。
なのに何もかもが違った行動。
同じ様な経済規模の跡取りなのに、ここまで違う事が無性に恥ずかしくなった。




「誰がお前に影響を与えたんだろうな」

「そのうち教えるから、今は待っていて欲しい」


───今はそんな返答しか出来ないけれど、いつかは胸を張って答えてやる。

そう心に決めた。






最近、薫香~を書いていてすっきりしません。
消化不良気味。

書きたい事はいっぱいあるのに言葉にならないもどかしさを抱えています。


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コメント
この記事へのコメント
ふじ様
薫香~にここまで手こずるとは思いもしませんでした。
少しスピードアップさせないといけませんね。
2016/11/08(Tue) 19:08 | URL  |  aoi #2wx3c3Xs[ 編集]
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