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2016年08月11日 (木) | 編集 |
一度、お茶会に行ってみたいものだ。






亭主の席について座敷を見渡すと外国人に挟まれ座る真がいた。

海外の人は日本人と違って正座が出来ない人が多いので、急遽畳の上に毛氈を敷いて設えた立礼式の茶席。
その席の一つに真が座っている。

藤色の色無地の着物に名古屋帯。
髪型もきっちりとアップに結い上げられていて、すっと伸ばした背筋から着慣れてる印象を受ける。

俺に気付かないはずはないのに一顧だにしない。

これが言ってた今日の先約なのか?
西門流の茶会だって事は知らなかったとか?
いや知らなかったら俺を見て驚くはずだ。

て事は、あえて知らない振りをしてやがるって事だな。


英語で挨拶と今日の茶会の趣向を正客と話す。
重陽の節句に近いので、花が咲くにはまだ少し早いが今日の茶会は菊の茶会だ。
なので茶道具や掛け軸は菊にちなんだ物になっている。

真の隣に座っているのは例の懐刀の男だ。もう一人もそれなりの地位にあるんだろう。
その二人から話しかけられても、物怖じせずに笑顔で返している。

西門の内弟子よりも優雅な指先まで神経の行き届いたしなやかな所作に感嘆する一方で、改めて何者なんだと疑問ともっと知りたい好奇心が湧き上がってきた。




「家元ちょっといいですか?」

「なんだ?」


ここの寺の大方丈と見事な枯山水で有名な庭園は、普段は非公開で決まった時期か特別な催しでもない限り見る事が出来ない。

その庭を散策している真たちに眼をやりながら家元に質問をする。


「あのEUの人と一緒に来ている女性なんですが、彼らとどのような関係なのかご存知ですか?」

「クックックッ…総二郎は、あの女性が気になるのか?美人だからな、彼女は通訳だよ」

「……通訳」

「そうだ通訳だ。この春ぐらいからかな?あちこちの茶会や歌舞伎や能などの日本の伝統芸能が催される場で見かけるようになったのは、かなり日本の伝統芸能に造詣が深いみたいだし、数か国語は喋っているから相当優秀なんだろう」
「うちに欲しいくらいだよ」


「次の茶席の時間だ」そういって家元が去って行くのを見計らったようなタイミングで、ぽんと肩を叩かれ振り向くとそこには類が厳しい顔をして立っていいた。


「あきらから『トラブルが発生して来られない』ってメールがあったよ」

「トラブルって?」

「解らない。けど、折り返し連絡を取ろうとしても連絡が付かない」


俺たちの脳裏に浮かんだのは多分同じ事。

───真が絡んでる。

何かがあきらに起こっているのに、何が起こっているのか、どうすればいいのか、何もかもが判らない状態では俺たちにはどうすることも出来ない。
歯痒さに苛立ちを抑える事が出来ず、握りしめた掌に食い込んだ爪が痛い。


「失礼します。総二郎様、よろしいでしょうか?」


今日の茶会を手伝いに来ている生徒の一人が声をかけてきた。


「どうかしましたか?」

「海外の方なんですけど、先ほどの茶席での話をもう少し詳しく聞きたいと仰られる方がいまして……たぶん総二郎様の事だと家元が」


真たちだ!


「解りました。その方はどこに?」


生徒の「庭園の池の辺りでお待ちです」との言葉を背に、類を促して言われた場所へ向かう。


「類、お前“どうして俺まで?”って顔だな。呼んでるのは真たちだ」
「おまえやあきらがアポ取りたくても取れなかったEUの連中と一緒に茶会に来てるんだよ」


類の眼が驚きに見開かれているのを横目に見ながら、あとは無言で真の待つ池へと足を進めた。






あきらに何があったのか?


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コメント
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2016/08/11(Thu) 22:00 |   |  #[ 編集]
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2016/08/11(Thu) 22:59 |   |  #[ 編集]
み*ん様
大丈夫よん♪
私が愛するあきらを死なせません!
2016/08/12(Fri) 09:37 | URL  |  aoi #fv5ItGmc[ 編集]
h*ruwo様
若様の下半身は守ります!
命までは取りませんよ~

2016/08/12(Fri) 09:45 | URL  |  aoi #fv5ItGmc[ 編集]
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