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2016年08月15日 (月) | 編集 |
謎解きはお茶会の後に?






真の一言で俺を追求しようとしていた二人の空気ががらりと一変して、柔らかくくだけたものになる。

もしかして真が助けてくれたのか?
そしてたぶん、この二人も真の意図に気付いてわざと話に乗っている?


「(ロイエンタールさん、ここでその話は……)」

「(真。呼び方が違うよ、約束しただろ?)」

「(……フェリックスおじさん、ルカおじさん)」


『おじさん』?
この二人をおじさんって……本当に親しそうだ。


「(ここは公の場だけどフランス語が解るのは彼ら二人だけのようだし)」

「(なんだったら私たちの会話だけドイツ語に切り替えようか?)」


俺も総二郎もドイツ語は解らない。たぶんそれを見こしてそう言ったんだろう。

そこからは三人の会話はドイツ語になり、俺と総二郎が交ざればフランス語になるという何とも奇妙な五人の会話。

総二郎がフランス語と時折英語も交ぜながら茶道についてを説明している間に、俺はそっと真の肘に手を触れ数歩離れた所へ誘導する。
真も何を言われるのか解っていたようで素直に付いてきた。


「あきらに何かが起こってるのか知ってるでしょ?」


いきなり核心をついた俺の言葉に、驚きもせず無言で小さく首を縦に振る事で肯定の意を示す。

───やっぱり真は何もかも知っている。


「司護が何をした?」

「言えません」


『言わない』じゃなく『言えない』
この言葉に真の立場と責任が垣間見える。


「なぜ?」

「終わるまで私は口にする権限を持っていないので」

「終われば言える?」

「ええ、お答えできる範囲内であれば」






あきらからの連絡は俺にも総二郎にも無くて、ようやく俺たちに連絡が来たのは翌朝になってからだった。
連絡を受けて直ぐ俺と総二郎は事情を聴くためにあきらの家に向かった。


「悪かったな、何回も連絡もらってたのに返さないで」

「いや、あきらが大変だってのは予測してたから構わない。何かあったんだろ?」


あきらの顔は見るからに憔悴していて、一睡もしていないのが判る。
僅かに湿り気を帯びた髪から眠気覚ましにシャワーを浴びたのだという事も。


「茶会に行く途中に諜報部のシステムがダウンしたって連絡があって、行ったらモニターにはカウントダウンしていくタイマー表示だけで何の操作も受け付けなくなってたんだ」

「ロック……」

「ランサムウェア?」

「俺も最初はそう疑ったんだ。けど身代金の要求が無くて」


あきらからの説明は今まで聞いた事の無いものだった。

ロックされた状態で何をやってもシステムは回復しないまま時間だけが過ぎていく。
モニターに身代金の要求はもちろん何のメッセージも出ないまま。
そしてついにカウントダウンのタイマーが【00:00:00】になった時、モニターに表示されたのは【Good morning,sir!】
次に【Bye-bye!】の文字。
直後にモニターはブラックアウト。

“やられたっ!”
“破壊された!”
その場にいた者の脳裏に同じ言葉がよぎる。

身動きすると痛いほど張り詰めた空気が充満する部屋。

息をするのを、瞬きをするのを忘れた男たちの前で、モニターが瞬いて息を吹き返し何の問題も無く正常に作動し始めたコンピューター。

一晩かけてシステムをチェックしたがダウンする前と何ら変わりがない。
驚くべきことに侵入された形跡すら見付からなかった。



「マルウェアの一種でトロイの木馬とワームの特徴を持つウイルスだろうと言うのが美作の情報分析の結果だ」


身代金の要求が無くて
ロックされただけ
破壊も情報の窃盗も無い

これって


「ただ美作のシステムを一時的に機能不全にしたかっただけ?」

「それと何らかの示威行為だろう」

「警告を兼ねた。な」


美作に……そして美作を通して俺たちにも脅しをかけてきたんだ。



───司護に、いや真に手を出すな!と。






真に手を出すと火傷をします。
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コメント
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2016/08/15(Mon) 18:42 |   |  #[ 編集]
h*ruwo様
あきらはハゲを気にしているのでしょうか?
あちこちの二次でその様な表現を目にします。
若様は若ハゲの家系なのかしら?

ぼちぼち恋もさせないといけませんねぇ~
鈍感つくしの心を奪うのは誰なのか?
2016/08/16(Tue) 12:05 | URL  |  aoi #fv5ItGmc[ 編集]
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